絣をあらわす世界共通の言葉 ikat (イカット)。
この名称のふるさとインドネシアは、世界最大の絣の宝庫。赤道に連なる熱帯の島々では、長い年月に培われた民族の伝統のもとに、今なお多彩な絣が織られている。
経絣
比較的製作技術が簡単な経絣は、かつてインドネシアの広範な地域で織られていた。現在、既に技術の途絶えた所も少なく無いが、土着文化が色濃く残っている地域では、その伝統は今も脈々と生き続けている。
Sumba 島[特に東部]
精霊神を祀る彼らの家屋のとんがり屋根。
神の住まう巨大な屋根の下に間借りしているに過ぎないという死生観。祖先崇拝を信仰する人々が暮らす島のイカットには現世と来世を繋ぐシンボリックな生き物がユーモラスにデフォルメされて織り込まれている。
生々しい流血の闘いの勝利の象徴、首架台にしても恐ろしさや残忍さをさほど想起させない。お月見の供物の団子のように首が積み重ねられていてもである。
布に込められているメッセージがとりわけエキセントリック(風変わり)。
暗号を読み解くように織り込まれたモチーフの語りかける意味を汲み取る面白さは、sumba イカットならではの持ち味でもある。
しかし、四つ足動物がデフォルメされると、なかなか特定するのは難しい。
本品では向き合う二頭の獅子が王冠を被り「宝物」のようなものを支え持っている。
小さな動物は規則正しく配置され、それらは馬とも犬とも見える。
藍単色の染めイカットなので、庶民の物とするのが妥当な所だが、ヨーロッパ王家の紋様の獅子が織り込まれているので悩ましい。
ヨーロッパ人の特注品か?
(バリ島のグリシンの中にも藍単色でおられた経緯織布があるそう。ヨーロッパ人の特注品だという一例。)
♦︎着用例は、写真11)、12)では所見添付。
40年前にバリ島で購入
製造年は不明
| 商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |
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